成願寺は天正3年(1575) 聲庵守聞大和尚の開創にして、寺尾に一字を建立し本尊釈迦牟尼佛を安置したことから始まります。

今月の禅語・当寺所蔵

2021年11月

作者:總持寺 第20世 乙川瑾映 禅師 書 (副貫首時)
出典:
題名:松風塵外心「しょうふうじんがいのこころ」

松風の清々しい音に心を洗われて世俗の汚れから遙か隔たった心境にいたること

2021年10月

作者:總持寺 第24世 大道晃仙 禅師 賛
出典:六祖壇経「いっぱちはせんけのはんなり、つねにいちじきしんをぎょうず」
題名:一鉢千家飯 常行一直心 画賛
一鉢の飯は千人分に値するが如く、常に心を集中して執着を離れ行修行をつづけること

2021年9月

作者:總持寺 第2世 畔上楳仙 禅師 賛
出典:高峰原妙禅師語録 「かいていのでいぎゅうつきをふくんではしり、がんぜんのせきこじをいだいてねむる、てつじゃこんごうがんにさんしゅうし、こんろんろしをひいてぞうにのる」
題名:海底泥牛銜月走,岩前石虎抱児眠、鐵蛇鑽入金剛眼,崑崙騎象鷺鷥牽
意味:無に徹し分別や執着を超越する境地を説いている。このうち一句でも参じ終われば三世諸仏の真意を解すこととなる。

2021年8月

作者:總持寺 第21世 梅田信隆 禅師 賛
出典:
題名:唯心蔵「ゆいしんぞう」

2021年7月

作者:總持寺 第1世 諸嶽奕堂 禅師 書
出典:
題名:龍 置き字

2021年6月

作者:總持寺 第7世 秋野孝道 禅師 書
出典:
題名:紫雲「しうん」
仏が来迎する時に乗る雲。吉兆

2021年5月

作者:總持寺 第4世 石川素童 禅師 書
出典:華厳経
題名:信為道元功徳母
「しんはみちのもと、くどくのははなり」
信は悟りに至る大元で、功徳の根本である

2021年4月

作者:總持寺 第8世 栗山泰音 禅師 書
出典:馬祖道一 語録
題名:平常心是道
「びょうじょうしんぜどう」「へいじょうしんこれどう」
普段のあたりまえの心は行持坐臥といった日常生活のそのものにほかならない。こだわりを捨て去った時の心こそが悟りであるということ。

2021年3月

作者:總持寺 第14世 久我篤立禅師 書(龍拈寺時)
出典:碧巌録 第24則
題名:白雲深處金龍躍 碧波心裏玉兎驚
「はくうんふかきところしゅうおどろくへきはしんりにぎょくとおどろく」
白雲に遮られている太陽を見ようとしたり、さざ波の立つ水面の月影は捉えようとしても見たり捉えたりすることはできない

2021年2月

作者:總持寺 第4世 石川素童禅師 書
出典:沢庵宗彭「東海夜話」
題名:百戦百勝不如一忍 「ひゃくせんひゃくしょう、いちにんにしかず」百戦して百勝しても、忍ぶことには及ばない

2021年1月
作者:總持寺 第21世 梅田信隆禅師
出典:1987/10/17
題名:成願寺庫裡客殿落慶先住忌香語
2020年12月
作者:總持寺 第21世 梅田信隆禅師 賛
出典:1987/10/17
題名:成願寺庫裡客殿落慶先住忌香語
2020年11月

作者:總持寺 第21世 梅田信隆禅師 賛
出典:1986/9/29
題名:谷川徹禅本葬香語

2020年10月

作者:總持寺 第4世 石川素童禅師 賛
出典:「くねんめんぺきひとにあわず、とうどさいてんたまばんをはしる、たいじょうにくもかすみきりつゆをころもとし、けんこんだいちをいちふとんす」
題名:新谷鐵僊画「達磨」 九年面壁無人會 東土西天玉走盤 體上衣雲霞霧露乾坤大地一蒲團

2020年9月

作者:總持寺 第18世 新井石禅禅師 賛
出典:「さいてんとうどけさひとつ、たのためにしたがうところがんかをのぞく、いうことなかれくねんただもくをまもる、みょうせいすでにあまねくごうしゃにふるう」
題名:津端道彦画「達磨」西天東土一袈裟 随處為侘除眼華 莫道九年唯守黙
妙聲既震遍河砂

2020年8月

作者:
出典:
題名:静心 「じょうしん」
意味:穏やかに落ち着いた心は禅の神髄を顕す

2020年7月

作者:總持寺 第4世 石川素童禅師 書
出典:
題名:桴感鼓則應以聲「ばち、こをかんじてすなわちおうじておとをなす」
意味:桴(ばち)が太鼓に呼応して音を出すような以心伝心の境地

2020年6月
作者:總持寺 第3世 西有穆山禅師 書
出典:景徳伝燈録 巻10 無門関12則偈
題名:学道之人不識(真)只為従前認識神 無始却来生死本 痴人喚作本礼人
意味:仏道を求める人が真実を識らないのは、相対的な意識を真実と誤認しているからである。永遠の過去から存在している生死輪廻の本源を愚かな人たちは「本来の自己」であると思い違いをしている。(自己にとらわれないようにすること)
2020年5月
作者:總持寺 第17世 渡辺玄宗禅師 書
題名:(俊鳥不栖林)活龍不滞水
(しゅんちょうはやしにすまず)「かつりゅうみずにとどまらず」
意味:優れた鳥は林の中にのんびりと暮らしてはいない。本物の龍ならば水の中で一生を終えるようなことは無い。住み心地の良い悟りの境地に腰を落ち着けることなく世間に飛び出して役に立つことを指す。
2020年4月
作者:總持寺 第9世 孤峰智璨禅師 書
出典:蘇東坡
題名:無一物中無尽蔵(花有り月有り楼台有り)
「むいちもつちゅうむじんぞう」
意味:無に徹しきった所にこそ尽きることのない世界が開けてくる
2020年3月
作者:總持寺 第4世 石川素童禅師 書
出典:17条の憲法第1条
題名:以和為貴 無忤為宗「わをもってとうとしとなし、さからうことなきをむねとせよ」
意味:調和する事を貴い目標とし、 道理に逆らわないことを主義とせよ
2020年2月
作者:第21世 梅田信隆禅師 書
出典:
題名:焚香閑聴落花聲 「こうをたきしずかにらっかのこえをきく」
意味:(香を焚いて)心閑かにして花の落ちる音が聞こえる境地は宇宙の息吹を聞くが如くである
2020年1月
作者:總持寺 第3世 西有穆山禅師 書
出典:
題名:福壽如是「宝珠」画賛「ふくじゅにょぜ」
意味:仏の教えの象徴とされる「宝珠」は幸せな長寿の実相である
2019年12月
作者:總持寺 第17世 渡辺玄宗禅師 書
出典:全唐詩 王維
題名:行到水窮處 「行いては到る水の窮まる処」 (坐して見る雲の起こる時)
意味:無心にして自然と一体化した悠々と自適する境涯を 詠った詩の一節。深い禅定の中の感覚と合致する。
2019年11月
作者:總持寺 第4世 石川素童禅師 書
出典:全唐詩 王維
題名:行到水窮處 坐見雲起時
「行いては到る水の窮まる処、坐して見る雲の起こる時」
意味:無心にして自然と一体化した悠々と自適する境涯を詠った詩の一節。深い禅定の中の感覚と合致する。
2019年10月
作者:總持寺 第1世 栴崖奕堂禅師 書
出典:景徳伝燈録
題名:竹密不妨流水過 山高豈礙白雲 飛竹密不妨流水過 山高豈礙白雲飛
意味:竹の根はぴったりと生えているが流水を妨げることはない。山の峰は高くとも野原を覆う雲の飛ぶのを妨げることはない。
2019年9月
作者:總持寺 第19世 岩本勝俊禅師 書
出典:碧巌録26則
題名:独坐大雄峰「どくざだいゆうほう」
意味:坐禅を仏道修行の根本とし、宇宙乾坤、神羅万象を丸のみにした大磐石で、闊達自在な在り方をいう。
2019年8月
作者:總持寺 第13世 福山界珠禅師 書
出典:
題名:平常心是道「びょうじょうしんぜどう」
意味:普段のあたりまえの心は行持坐臥といった日常生活のそのものにほかならない。
こだわりを捨て去った時の心こそが悟りであるということ。
2019年7月
作者:總持寺 第5世 新井石禅禅師 書
出典:
題名:圓通「えんづう」
意味:「周圓融通」円満、円成にして神通、通力をさす。聖者所証の理。
2019年6月
作者:總持寺 第17世 渡辺玄宗禅師 書
出典:五灯会元
題名:松無古今色「松に古今の色なし」
意味:松は四季を通じ千載を経ても変わることなく常に青々とした緑の葉を茂らせる。この特色があってこそ本来の面目をあらわしている。
2019年5月
作者:總持寺 第4世 石川素童禅師 書
出典:
題名:一句定乾坤 「一句もて乾坤を定める」(一剣もて天下を平らぐ)
意味:一言で天地を治めてしまうような気概をいう。
2019年4月
作者:總持寺 第6世 杉本道山禅師 書
出典:碧巌録4則
題名:獅子能哮孔「獅子能(よ)く哮孔(こうく)す」
意味:仏の説法について、獅子王が吼えたてると百獣が恐れ従うようすに例えている。
2019年3月
作者:總持寺 第18世 孤峰智璨禅師 書
出典:観音経
題名:福寿海無量 「ふくじゅかいむりょう」
意味:福徳が海のように広大かつ無量に集まっていること。 観音菩薩の衆生救済の力が無限であることをいう。
2019年2月
作者:總持寺 第24世 大道晃仙禅師 画賛 (副貫首時)
題名:安住佛光中「仏光中に安住す」
意味:大いなる光の中に何も心配することなく落ち着いている悟りの世界
2019年1月
作者:總持寺 第1世 栴崖奕堂禅師 書
題名:紫氣通南極 青雲動北辰 「紫氣(しけ)南極を通じ、青雲北辰を動ず」
意味:吉兆を示す雲が南極に通じる時、高尚なる仏教の思想は北極星をも動かす。
2018年12月
作者:總持寺 第22世 成田芳髄禅師 書 (正法寺住時)
題名:茶長寿之友「茶は(是れ)長寿の友」
意味:茶を飲むことは長生きと道連れであるとの意。千利休の「茶の十徳」中の「寿命長遠」による。
2018年11月
作者:總持寺 第21世 梅田信隆禅師 書
題名:無崖(涯)「むがい」
意味:はてしの無い、限りない。
2018年10月
作者:總持寺 第10世 鈴木天山禅師(管長時)
出典:易経
題名:積善之家必有餘慶「積善(しゃくぜん)の家に余慶有り」
意味:善業を積んでいる家には、子孫累代良いことがある。対句で「積不善の家には必ず余殃有り」とある。
2018年9月
作者:總持寺 第9世 伊藤道海禅師 書
出典:臨済録
題名:花開萬國春「花開きて万国の春」
意味:一輪の花が天下に春の訪れを知らせる
2018年8月
作者:總持寺 第6世 杉本道山禅師 書
題名:明鏡照古今「明鏡古今を照らす」
意味:悟り済ました世界は太古から変わらぬ仏の教えを常に明らかにしている
2018年7月
作者:總持寺 第17世 渡辺玄宗禅師 書
出典:観音経
題名:無垢清浄光「むくしょうじょうこう」
意味:観音菩薩の穢れ無き清らかな光
2018年6月
作者:總持寺 第12世 高階瓏仙禅師 書
出典:馬祖道一 語録
題名:平常心是道「びょうじょうしんぜどう」
意味:普段のあたりまえの心は行持坐臥といった日常生活のそのものにほかならない。こだわりを捨て去った時の心こそが悟りであるということ。
2018年5月
作者:總持寺 第3世 西有穆山禅師 書
出典:招隠詩 左思著
題名:山水有清音「さんすうにせいおんあり」
意味:楽器などで奏でる美しい曲のみならず、山や川にも自然の奏でる清らかな音楽があるという、ありのままの世界を示す。
2018年4月
作者:成願寺 23世 廣澤道仙 書
出典:無門関 自序 無門慧海禅師 偈
題名:大道無門千差有路 透得此関乾坤独歩「大道無門、千差路(みち)有り。もし此の関を透得(とうとく)せば、乾坤(けんこん)に独歩す」
意味:"大いなる道には入る門が無いけれども、その門はまたどの路にも通じている。この関を透り得たならば、その人は大手を振って大地乾坤(天地)を闊歩するであろう。
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